窓の結露と冬の寒さは内窓(二重窓)で変わる|費用と工期、選ぶときに見る3つ

冬の朝、窓の下の床が濡れている。

カーテンの裾に黒い点が出てきて、拭いても翌年また出てくる。

そういうお宅を、これまで何軒も見てきました。

結露も、窓ぎわの寒さも、じつは窓ガラスそのものより先に、サッシの枠が原因になっていることが多いと感じています。

私も最初は「ガラスを厚くすれば解決する」と思っていました。
今回は、内窓(二重窓)という工事について、費用と工期、そして選ぶときに見るところをまとめます。

そもそも内窓とは

いまある窓はそのままにして、部屋の内側にもう1枚、窓をつくる工事です。

二重窓、インナーサッシとも呼ばれます。

効くのは、ガラスが増えるからだけではありません。
2枚の窓のあいだに空気の層ができることと、アルミより熱を通しにくい樹脂の枠が内側に入ることが大きいです。

古い家の窓が冷たいのは、多くの場合アルミのサッシ枠が外の冷気をそのまま室内に伝えているからです。ここに手を入れずにガラスだけ替えても、思ったほど変わらないことがあります。

費用と工期の目安

窓の大きさ費用の目安(1か所・工事費込み)
小窓(トイレ・浴室・階段など)4万〜8万円
腰窓(幅1.6m前後)7万〜12万円
掃き出し窓(幅1.8m前後)10万〜18万円

ガラスの種類で変わります。すりガラス調や、断熱性の高い複層ガラスにすると上がります。

工期は1か所あたり30分〜1時間ほど

家じゅうの窓を一度にやっても、たいていは1日で終わります。壁を壊さないので、大工工事も廃材もほとんど出ません。

これが内窓のいちばん大きな利点だと思っています。住みながら、その日のうちに終わる

取り付けられるかどうかは「ふかし枠」で決まる

内窓は、いまの窓枠の内側に取り付けます。
そのため、枠の奥行き(見込み寸法)が足りているかが最初の関門です。

おおよそ7cmほどの奥行きがあれば、そのまま付けられることが多いです。

足りない場合も、あきらめる必要はありません。ふかし枠という部材で枠を手前に伸ばして取り付けられます。

ただし、次の点は先に確認しておいたほうがいいです。

  • 窓のすぐ横に家具がある…内窓のぶん、10cmほど室内側に出てきます
  • カーテンレールに当たる…レールの付け替えが必要になることがあります
  • 網戸やシャッターの操作…内窓を開けてから外窓を開ける形になります

選ぶときに見る3つ

①ガラスの種類

いちばん効きます。1枚ガラス(単板)でも空気層のぶん効果はありますが、複層ガラスにすると窓ぎわの冷たさがはっきり変わります。

寝室やリビングなど、長くいる部屋は複層をおすすめしています。

②開き方

いつもの引き違い(左右にスライド)が基本です。

ただし、掃き出し窓で出入りが多い場所は、開ける手間が2回になることを先に想像しておいてください。ここが理由で使わなくなる方がいます。

出入りの多い窓より、寝室・浴室・北側の部屋から手をつけるほうが満足度は高いです。

③どの窓からやるか

全部やらなくても大丈夫です。

結露がいちばんひどい窓、寒さを感じる部屋の窓。この2か所だけでも体感は変わります。

1か所から始めて、効果を見てから増やす。私はこのやり方をおすすめすることが多いです。

結露は「ゼロになる」わけではない

ここは正直にお伝えしています。

内窓を入れると、室内側の窓が濡れにくくなります。ただし、部屋の湿気が多ければ、外窓側に結露が出ることはあります。

効果を出すには、内窓の気密が大事です。すき間が残っていると、湿った空気が2枚のあいだに入り込みます。

取り付け後に、締めたときの手ごたえと、レール部分のすき間を見ておいてください。

あわせて、洗濯物の室内干しの場所を変える、換気の時間を決める。この2つで、かなり違ってきます。

寒さ以外で効いてくること

ご相談は結露と寒さから始まることが多いのですが、付けた後に喜ばれるのは別のところだったりします。

  • 音が静かになる…幹線道路沿いや線路沿いのお宅では、こちらのほうが体感が大きいことがあります
  • すき間風がなくなる…古いサッシの、あのヒューという音が消えます
  • 暖房の効きが早くなる…部屋が暖まるまでの時間が短くなります

とくに音は、寝室で効きます。前の道を車が通るたびに目が覚めていた、という方の反応がいちばん大きかったです。

掃除とお手入れは増えます

ここも先にお伝えしておきます。窓が2枚になるので、拭くところは単純に増えます

とくに、2枚のあいだに入ったほこりは、内窓を開けないと拭けません。

年に1〜2回、両方を開けて拭く時間を見ておいてください。
それでも、毎朝タオルで結露を拭いていた時間と比べれば、たいていは楽になったと言われます。

あとはレールにたまるほこりです。ここが詰まると閉まりが悪くなり、気密が落ちます。掃除機の細いノズルで吸うだけで十分です。

今日のまとめ

  • 窓の寒さはガラスより先にアルミの枠。内窓は枠ごと内側に作る工事
  • 費用は小窓4万〜8万円、掃き出し窓10万〜18万円くらい
  • 工期は1か所30分〜1時間。家じゅうでも1日で終わることが多い
  • 枠の奥行きが足りなくてもふかし枠で付けられる
  • まずは結露のひどい窓、寒い部屋の窓の1〜2か所から

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内窓は工事そのものが単純なぶん、見積の金額に差が出やすい工事です。1か所あたりで見ると数万円でも、家じゅうとなると差が積み上がります。
1社だけで決めず、金額と、ふかし枠が要るかどうかの見立てを見比べてみてください。まとめて見積を取れるサービスを使うのも一つの手かもしれません。
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まずは今年いちばん結露した窓を1つ思い出して、枠の奥行きを定規で測ってみませんか。7cmあれば、話は早いです。

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