浴室の床が冷たい・滑るを1日で解消|浴室用床シートの費用5万円台と施工手順【介護保険対象】

冬の浴室で、タイルの床が氷のように冷たい。しかも濡れると滑る。高齢のご家族がいる家では、この2つがそのまま事故につながります。

解決策としてまず思い浮かぶのは「タイルを張り替える」「ユニットバスに替える」でしょう。ただ、どちらも工事が大がかりで、費用も日数もかかります。

そこで有効なのが浴室用の床シートです。既存のタイルの上から直接張れるため、解体工事が不要で1日で終わります。この記事では、フクビ化学工業の「あんから」を使った事例で、費用と施工の流れを紹介します。

この記事でわかること

  • 浴室の床が冷たい・滑ることの危険性
  • 床シート・タイル張替え・ユニットバス交換の費用比較
  • 床シートの材料費と工賃の実額
  • 施工手順と目地の処理という落とし穴
  • 介護保険の住宅改修が使えるか

浴室の床が冷たい・滑ることの危険

暖かい部屋から冷えた浴室に入ると、血圧が急激に上下します。これがヒートショックです。冬場の入浴中の事故は交通事故より多いとも言われており、床の冷たさは体感以上のリスクです。

加えて、濡れたタイルの上での転倒は、骨折から寝たきりへ直結しかねません。浴室は家のなかで最も転倒事故が起きやすい場所です。

対策の比較

方法費用の目安工期冷たさ滑りにくさ
浴室用床シート5万〜7万円程度1日
タイル張り替え10万〜25万円3〜5日
ユニットバスへの交換70万〜150万円4〜7日
すのこ・浴室マット3,000〜10,000円即日

すのこやマットは手軽ですが、ずれる・めくれる・カビが生えやすいという難点があり、かえって転倒のきっかけになることもあります。費用対効果でいえば床シートが最もバランスが良い選択肢です。


 フクビから発売されているあんからという商品を使いました。

フクビ化学工業株式会社のあんから紹介

あんからの特徴は

冷たくない

滑らない


個人的に思う特徴は工事価格が安価ということです。なぜ安いかというとタイル張り工事と違って解体工事もなくそのまま張れるということ、材料費も比較的安い、工賃がクッションフロアを張るような工程で可能であるからです。

材料は本体と接着剤、その他目皿などで3万円くらい



工賃は2㎡あたりのシート張り内装工事として15000円から30000円になります。

タイル張替え工事は1日ではできませんし、タイル代や左官工賃はもっと高くなります。


気軽にできますし効果も高くとてもおすすめです。




施工前です。


このような深さの目地がある場合はこのままあんからを張ると段差が出る可能性があるので、専用のパテで溝を埋めるようにしましょう。


ボンドを塗り、洗い場の形に合わせてカットしていきます。


ローラーで圧迫し、周りをコーキングしたら

完成になります。



こちらはあんからプラスという見た目がおしゃれなあんからの商品になります。

安心して入浴いただけました!


       

費用のまとめ

項目金額
材料費(本体・接着剤・目皿など)約30,000円
工賃(2㎡あたりのシート張り内装工事)15,000〜30,000円
合計45,000〜60,000円程度

安く済む理由は明快です。

  • 解体工事がない…既存のタイルの上からそのまま張れる
  • 材料費が比較的安い
  • 工賃が抑えられる…クッションフロアを張るのと同じ工程で施工できる

タイルの張り替えは1日では終わらず、タイル代に加えて左官の工賃がかかります。工期と費用の両面で差が出ます。

施工の落とし穴:目地の処理

いちばん重要な工程がここです。古いタイルは目地が深く彫れていることがあり、その上からシートを張ると目地の形が浮き出て段差になります

段差が出ると、そこにつまずいたり、水がたまったりします。専用のパテで溝を埋めて平滑にしてから張るのが必須です。この下地処理を省く業者もいるため、見積もりの段階で「目地のパテ処理は含まれていますか」と確認してください。

施工の流れ

  1. 既存の床を清掃・乾燥させる
  2. 専用パテで目地の溝を埋める
  3. ボンドを塗る
  4. 洗い場の形に合わせてシートをカット
  5. ローラーで圧着する
  6. 周囲をコーキングする
  7. 排水目皿を取り付けて完成

コーキングはシートの端から水が入らないようにするための処理です。ここが甘いと、シートの下に水が回って浮いてきます。

介護保険の住宅改修が使えます

介護保険の住宅改修(20万円枠)には「滑りの防止及び移動の円滑化等のための床又は通路面の材料の変更」という項目があり、浴室の床材変更はこれに該当します

工事費1割負担の場合
50,000円5,000円
60,000円6,000円

手すりの取り付けと同時に行えば、20万円の枠内に十分収まります。浴室の安全対策をまとめて済ませるなら、床と手すりはセットで計画するのが効率的です。

注意:申請は必ず着工前に。ケアマネジャーに相談 → 見積もり・理由書の準備 → 市区町村へ事前申請 → 承認後に着工、という順番です。先に工事をすると原則として支給されません。

デザインを気にする方へ

「介護用の見た目になるのは避けたい」という声はよく聞きます。実際には木目調などデザイン性の高いシリーズもあり、この事例で使った「あんからプラス」もその一つです。機能は同じで見た目が選べるので、抵抗感なく導入できます。

よくある質問

Q. 本当に冷たくないのですか?

A. タイルと比べると体感は大きく変わります。素材自体が熱を奪いにくく、表面に細かな凹凸があるため、足の裏が触れる面積も減ります。ただし床暖房のように「暖かい」わけではありません。冬場は入浴前に浴室を暖めることとあわせて対策してください。

Q. カビは生えませんか?

A. 表面に凹凸があるぶん、汚れが残るとカビの原因になります。普通のブラシで洗えるので、タイル目地よりむしろ手入れは楽です。使用後に水気を切っておくと長持ちします。

Q. 何年くらいもちますか?

A. 使用状況によりますが、10年程度を目安に考えてください。傷んだ場合も、その上から張り替えられます。

Q. 在来浴室でないと使えませんか?

A. タイル張りの在来浴室が主な対象です。ユニットバスの床は施工できない場合があるため、事前に業者に確認してください。

Q. DIYでできますか?

A. 材料は入手できますが、目地のパテ処理と防水コーキングが仕上がりを左右します。失敗すると水が回って下地が傷むうえ、介護保険の対象にもなりません。業者への依頼をおすすめします。

まとめ

  • 浴室用床シートなら解体不要・1日・5万〜6万円程度で冷たさと滑りを解消できる
  • 材料費が約30,000円、工賃が15,000〜30,000円
  • 目地のパテ処理を省くと段差が出る。見積もりで確認する
  • 介護保険の住宅改修「床材の変更」に該当する
  • 手すりの取り付けとまとめて計画すると20万円枠に収まりやすい

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浴室の床シートは、下地処理をきちんとやる業者かどうかで仕上がりが変わります。金額だけでなく「目地のパテ処理」「コーキング」まで見積書に書かれているかを、複数社を並べて比べてみてください。
リフォーム一括見積もりサイト【Re:est(リエスト)】

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