浴室リフォームの費用が読めない理由|ユニットバスと在来工法の違いと、見積もりで見るべき5つ

「お風呂が寒い」という一言から始まった相談でした。

ご主人が、冬の入浴のたびにつらそうにしている。それだけの話だったんです。

ところが見積もりを取ってみたら、想像していた倍近い金額が出てきて驚かれていました。

浴室の工事は、見えているところだけでは金額が決まりません

この記事では、費用の幅がどこから出てくるのかと、見積もりで確認しておきたいところをまとめます。

まず、いまのお風呂がどちらか

費用の分かれ目は、実はここです。

特徴工事の内容
ユニットバス床・壁・浴槽が一体。継ぎ目が少ない解体して入れ替えるだけ。3〜5日程度
在来工法(タイル張り)タイルの壁と床。目地がある解体後に土間・防水・配管のやり直しが入る。1〜2週間程度

タイル張りのお風呂からユニットバスに替える場合、解体してみないと分からない部分が出てきます。

私が驚かれた見積もりも、これでした。

金額が上がる3つの要因

①下地が傷んでいた

タイル張りの浴室は、目地から少しずつ水が入ります。長年のうちに、下の木部が傷んでいることがあります。

解体して初めて分かるので、見積もりの段階では読みきれません

②配管をやり直す必要があった

古い建物では、配管の位置が新しい浴槽と合わないことがあります。給湯器の位置関係で追加工事になることも。

③サイズが規格に収まらなかった

ユニットバスには規格のサイズがあります。既存の空間がそれより少し狭いと、壁を動かす工事が加わります。

この3つはどれも、見えないところにあります。だから最初の見積もりとズレが出やすいんです。

だから、見積もりでここを確認してください

金額の大小より、書き方を見るほうが大事だと思っています。

  • 「解体後に下地の傷みが見つかった場合」の扱いが書いてあるか
  • その場合、いくらくらい追加になる見込みか(幅でいいので)
  • 解体して分かった時点で、一度連絡をくれるか
  • 既存の浴室の処分費が入っているか
  • 工事中、お風呂に入れない期間が何日か

1つ目が書いてある見積もりは、その業者が現場をよく分かっているということでもあります。

「追加は一切ありません」と言い切る会社より、私は正直に幅を示してくれるところのほうが安心だと感じています。

寒さ対策なら、浴室だけ見ても足りません

冒頭の相談に戻ります。

お風呂が寒いとき、原因は浴室の中だけではないことが多いです。

  • 脱衣室が寒い…裸になる場所のほうが、体には応えます
  • 窓が単板ガラス…浴室の窓は意外と大きく、そこから冷えます
  • 床がタイル…足を置いた瞬間の冷たさが、体への負担になります

ユニットバスに替えると、床の冷たさと窓の断熱は一緒に改善することが多いです。

ただ、脱衣室は別工事になります。暖房を1台置くだけでも変わるので、そこから試す手もあります。

ヒートショック(急な温度差で体に負担がかかること)は、浴室と脱衣室の温度差で起きます。片方だけ暖かくしても、差は残ってしまいます。

介護のことも考えるなら

いま困っていなくても、次のことは工事のときに一緒に考えておくと後が楽です。

  • 浴室の入口の段差…ユニットバスにするとほぼなくなります
  • 手すりの下地…将来つけるかもしれない位置に、下地を入れてもらう
  • 浴槽のまたぐ高さ…低いタイプを選べます
  • 入口の幅…引き戸にしておくと、介助が必要になったとき動きやすいです

特に手すりの下地は、あとから入れると壁を壊すことになります。

工事のついでなら、費用はほとんど変わりません。「将来のために下地だけ入れてください」と伝えるだけです。

よくある質問

Q. 工事中、お風呂はどうすればいいですか?
ユニットバスの入れ替えなら数日です。銭湯や近くのご家族の家で乗り切る方が多いです。在来工法からの変更だと1〜2週間かかるので、事前に段取りを決めておいたほうがいいと思います。

Q. 見積もりは何社取るのがいいですか?
2〜3社が現実的だと感じています。金額だけでなく、追加の可能性をどう説明するかを比べてみてください。そこに差が出ます。

Q. 介護保険は使えますか?
手すりの取り付けや段差の解消、扉の変更などは、住宅改修の対象になることがあります。ただし工事の前に申請が必要です。着工してからでは間に合いませんので、ケアマネジャーに先に相談してください。

まとめ

  • 費用の分かれ目はいまがユニットバスか、タイル張りか
  • 金額が動くのは下地の傷み・配管・サイズの3つ。どれも見えない部分
  • 見積もりは追加の可能性が書いてあるかで見る
  • 寒さ対策は脱衣室とセットで考える
  • 手すりの下地は、工事のついでに入れておく

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浴室は、見えない部分が多いぶん業者によって見積もりの考え方が変わりやすい工事だと感じています。1社だけだと、その金額が高いのか適正なのか判断できません。
複数社の見積もりをまとめて取れるサービスを使うと、追加費用の説明の仕方まで比べられます。金額より、そこに差が出ることのほうが多いです。
後悔しない業者選びなら!リフォーム簡単見積もりサイト【Re:est】

次回は、トイレの交換と手すりの位置について書こうと思います。

まずは今日、脱衣室の温度を測ってみるところから始めてみませんか。数字を見ると、優先順位が変わることがあります。

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