手すりがぐらつく・しなる原因は金具の間隔と下地です 自分で締め直さないでください

付けてもらった手すりが、体重をかけるとしなる。押さえるとギシギシ動く。ビスの周りが浮いてきた——手すりのこうしたトラブルは、ほとんどが「金具の間隔(ブラケットピッチ)」と「下地」のどちらかが原因です。

手すりは、転倒しかけたときに全体重がかかる場所です。ぐらつきを「まだ使えるから」と放置すると、いちばん必要な瞬間に外れます。この記事では、なぜぐらつくのかを部材の規定から説明します。

ぐらつく原因① 金具の間隔が広すぎる

手すり棒には、太さごとに金具と金具の間隔の上限が決まっています。これを超えると、強度が足りないだけでなく、上から押さえつけたときのしなりがひどくなります。

手すり棒の太さ別・ブラケットピッチの上限

 35ミリの手すり棒のブラケットピッチは900ミリ以内になります。

これ以上ピッチをあけると強度が心配なのと上から押さえつけたときにしなりがひどくなります。


気を付けなければいけないのが32ミリの手すり棒です。
細い手すりの方が握り込みやすく力が入りやすいということがあり32ミリを選ばれることがあると思います。35ミリと違って32ミリの手すり棒のピッチは700以内となります。そうすると柱と柱間は900ミリあるため横手すりを32ミリで取り付ける際は気を付けなければいけません。


木製のベースプレートでも幅が80ミリのものはピッチは500ミリ以内にしなければいけないので真壁に80ミリのベースプレートを取り付ける際にビスの取り付け場所が壁にない場合があります。


屋外の手すり棒です。メーカーによって800ミリ以内のものや1200ミリ以内のもの、2000ミリ以内のものまであります。

こちらのマツ六のフリーRレールは1200ミリ以内になります。


フリーRレールで気を付けなければいけないのが曲げることができるタイプの手すり棒です。
こちらは700ミリ以内や800ミリ以内になりますので、使用する際は支柱間の距離を気を付けなければいけません。


ぐらつく原因② 下地に効いていない

金具の間隔が正しくても、ビスが柱や間柱をとらえていなければ手すりは支えられません。石膏ボードだけにビスが刺さっている状態だと、最初はしっかりしていても、繰り返し力がかかるうちに穴が広がってビスが抜けてきます。

ビスの周りの壁紙が浮いてきた、白い粉が落ちている——これは下地に効いていないサインです。すぐに使用をやめて、施工した業者に連絡してください。

真壁でとくに注意が必要な理由

柱が見えている壁(真壁)では、柱と柱の間にビスを打てる下地がありません。上でも触れたとおり、幅80mmの木製ベースプレートはピッチ500mm以内という条件があるため、真壁に80mmのベースプレートを取り付けようとすると、ビスを打つ場所が壁にないという事態が起きます。

和室に手すりを付けたい、柱が見える廊下に付けたい——こうした場合は、事前に下地の状態をよく確認してもらってください。「とりあえず付けておきますね」で進む工事がいちばん危険です。

屋外の手すりは、メーカーごとに条件が違います

屋外用の手すり棒は、メーカーによって800mm以内、1200mm以内、2000mm以内と幅があります。屋内の感覚で支柱を立てると、その商品の条件を外すことがあります。

さらに注意したいのが曲げられるタイプの手すり棒です。カーブに沿わせられる便利な部材ですが、その分ピッチは700mm以内・800mm以内と厳しくなります。曲げるつもりで支柱の位置を決めてしまうと、あとから支柱を足すことになり、基礎工事のやり直しが発生します。

ご家庭でできる確認と、してはいけないこと

できること

  • 手すりを上から押さえてみて、しなり方が以前と変わっていないか見る
  • 金具のカバーを外さず、ビスの周りの壁紙が浮いていないか目視する
  • 気になったら、施工した業者に写真を送って相談する

してはいけないこと

  • ゆるんだビスを自分で締め直す … 穴が広がっている状態でさらに締めると、下地が完全に壊れます
  • ぐらついたまま使い続ける
  • 金具を1つ買い足して自分で追加する … 下地の位置に当たっていなければ意味がありません

介護保険で直せるか

介護保険の住宅改修(支給限度基準額20万円、原則1割~3割負担)は手すりの取付けが対象です。ただし、以前の工事の不具合を直す修繕という扱いになる場合、市町村の判断が分かれます。まずは施工した業者の保証の対象にならないかを確認し、そのうえでケアマネジャーに相談してください。

いずれにしても、着工前の事前申請が必要な点は変わりません。

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手すりのぐらつきは下地からのやり直しが必要になることがあります。金額の妥当性を判断するためにも、複数社の見積を並べて比べてみてください。
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まとめ

  • 手すりのぐらつきは、金具の間隔か下地のどちらかが原因
  • 35mmは900mm以内、32mmは700mm以内。柱間は約910mmなので、32mmは条件を外しやすい
  • 幅80mmの木製ベースプレートは500mm以内。真壁ではビスを打つ場所がないことがある
  • 屋外用はメーカーで条件が違い、曲げられるタイプは700~800mm以内と厳しい
  • ゆるんだビスを自分で締め直さない。下地が壊れます

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