丸いドアノブが握れなくなってきた。握力が落ちて、ひねる動作がつらい。手がぬれていると滑って開けられない——レバーハンドルへの交換は、住宅改修のなかでも費用対効果がとても高い工事です。
そしてこの交換は介護保険の住宅改修の対象になります。知らずに実費で済ませてしまう方が多いところなので、先に結論を書いておきます。
この記事では、アルミサッシの扉(勝手口や中庭に面した扉など)のドアノブをレバーハンドルに替える手順と、木製扉との決定的な違いを説明します。
サッシの扉でもレバーハンドルにできます
このようなサッシのドアノブをレバーハンドルへ取り替えていきましょう。
価格はレバーハンドル代が3,000円〜9,000円、
これに取替工賃が加わります。
まずは既存のドアノブを撤去します。
木製扉とサッシ扉では、商品が別物です
ここがいちばん間違えやすい点です。木製の扉用のレバーハンドルは、サッシの扉には付きません。
理由はバックセットという寸法が違うからです。バックセットとは、扉の端(戸先)から、ドアノブの中心までの距離を指します。
- 木製の室内扉 … バックセットは51mm、60mm、64mmあたりが一般的
- 今回のサッシ扉 … バックセットは100mmでした
サッシの扉は框(かまち)の幅があるぶん、ノブの位置が扉の端から遠くなります。この差があるので、商品そのものが別カテゴリです。ホームセンターで木製扉用を買ってきても取り付きません。
交換できるかを確認する3点
業者に頼む場合も、事前にこの3つが分かっていると話が早く進みます。
- バックセット … 扉の端からノブの中心までを測る(51/60/64/100など)
- ビス穴の位置と間隔 … 既存の座(ノブの土台)を留めているビスの位置
- 扉の厚み … 対応厚みの範囲が商品ごとに決まっています
この3つが合えば、多くの場合そのまま交換できます。合わない場合でも、調整機構のある商品や、座で穴を隠せる商品があります。
費用の目安
レバーハンドル本体は3,000円~9,000円程度。これに取替工賃が加わります。
戸襖用など特殊なタイプは、かえって安い商品もあります。いずれにしても部品代自体は数千円で、住宅改修のなかでは非常に安価な部類です。
作業の流れ
既存のドアノブを撤去し、新しいレバーハンドルを取り付けます。作業自体は短時間で終わります。
ご自身で交換する場合の注意
比較的やさしい部類の作業ですが、次の点にご注意ください。
- 寸法を測らずに商品を買わない … 返品できないケースがあります
- 鍵付きの扉は防犯性能が変わる … 勝手口や玄関では、シリンダーの性能も含めて選んでください
- 介護保険を使うなら、自分で買って付けてはいけません … 事前申請と、施工した事業者の領収書・工事内訳が必要です。先に付けてしまうと対象外になります
介護保険の住宅改修の対象です
介護保険の住宅改修(支給限度基準額20万円、原則1割~3割負担)には「引き戸等への扉の取替え」という項目があり、ここにドアノブの変更が含まれています。扉ごと替えなくても、ハンドルだけの交換で対象になります。
数千円の部品交換なので「わざわざ申請するほどでは」と思われがちですが、家じゅうの扉をまとめて替えると、それなりの金額になります。トイレ・浴室・洗面所・寝室・勝手口と、握る動作がつらい扉を一度に洗い出して、まとめて申請するのが賢いやり方です。
手順は次のとおりです。
- 担当のケアマネジャーに相談する
- 施工業者に見積もりを出してもらう
- 着工前に市町村へ事前申請する
- 承認後に工事する
- 領収書等をそろえて支給申請する
3番を飛ばして工事してしまうと、あとから申請しても対象になりません。ここが制度上いちばん多い失敗です。
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ドアノブ交換だけなら安価ですが、手すりや段差解消とまとめて相談すると工事全体の金額が変わってきます。複数社に見てもらって比べるのが確実です。
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まとめ
- アルミサッシの扉でも、丸ノブからレバーハンドルへ交換できる
- 木製扉用とサッシ扉用は別商品。バックセットが違う(木製51~64mm/このサッシは100mm)
- 確認するのは、バックセット・ビス穴の位置・扉の厚みの3点
- 部品代は3,000円~9,000円程度+工賃
- ドアノブの交換だけでも介護保険の住宅改修の対象。ただし着工前の事前申請が必須
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