便器を替えると立ち座りが楽になる|古い便器38cm→新しい便器42cmの4cm差と介護保険の使い方

トイレの立ち座りがつらくなってきたとき、多くの方は手すりを付けることを考えます。もちろん有効ですが、それより先に確かめてほしいことがあります。

便座の高さです。

実は便器は製造年代によって高さが違います。古いタイプは便器と便座を合わせて38cmほど。新しい便器なら42cmほどになります。この4cmの差で、立ち座りの楽さがはっきり変わります。

この記事でわかること

  • 古い便器と新しい便器の高さの違い(38cm→42cm)
  • 4cm上がると立ち座りがどう変わるか
  • 介護保険の住宅改修で便器交換が対象になる条件
  • 工事をしない選択肢(補高便座)との比較
  • 自治体独自の補助制度が併用できることがある

なぜ4cmで変わるのか

便座の高さ立ち座りへの影響
38cm(古い便器)膝が深く曲がる。立ち上がるのに大きな力が必要
42cm(新しい便器)膝の曲がりが浅くなり、脚の力が入りやすい

低い椅子から立ち上がるのと、高い椅子から立ち上がるのを想像してみてください。同じ人でも、必要な力がまったく違います。

そしてトイレは1日に何度も使う場所です。回数の多い方にとっては、毎回その大変な思いをしていることになります。1回あたりの差は小さくても、1日、1年で積み上がります。


 介護保険を使い、トイレの交換工事ができます。






介護保険の制度は、介護のための住宅改修(介護リフォーム)でかかった費用の一部を負担してくれるというものです。

対象者は、介護保険の認定を受けている方(要支援1,2 要介護1,2,3,4,5)

金額は20万円までの工事を1割から3割の負担で工事ができ、残りの7〜9割分の費用が保険での補助となります。

さらに、愛知県豊田市ではすこやか住宅リフォームという制度があり、介護保険とは別で補助制度があります。



便座の高さが低いと足腰の弱い高齢者は立ち座りが大変です。

トイレは毎日のことですし、回数の多い方にとっては毎回大変な思いをされているでしょう。


実は便器は製造年月日によって形が違っていて、古いタイプは便器と便座と合わせて
38cmほどです。

逆に最近の新しい便器に交換するだけで便器と便座合わせて高さは42cmほどになります。


高さが4cm上がるだけでかなり立ち座り動作が楽になります。


保険の補助を使う際は便器交換によっての期待効果をしっかりと理由書で説明できれば便器交換リフォーム工事が補助対象工事になります。

当社は福祉用具貸与事業所で介護保険を使って便器工事をするアドバイスと施工を行っています。

その他にも
・手すりを取付する
・便座を高くする補高便座を設置する





等の方法もありますのでぜひご検討ください。





       

便器交換以外の方法との比較

方法使う制度枠工事備考
便器を新しくする住宅改修20万円必要見た目もきれい。節水になる
補高便座を載せる特定福祉用具販売年間10万円不要すぐ使える。段差が生まれる
手すりを付ける住宅改修20万円必要置き型・便器固定式ならレンタルも可

枠が別なので、組み合わせられます。「補高便座(10万円枠)+手すり(20万円枠)」という進め方も可能です。

まず補高便座を試すという順番

補高便座は、既存の便座の上に載せて高さを足す用具です。工事が不要で、すぐに試せます。

「高さを上げれば本当に楽になるのか」を確かめてから工事する——これは合理的な順番です。補高便座で楽になるなら、便器交換の効果も見込めます。逆に変わらなければ、原因は高さではないということです。

ただし補高便座には弱点もあります。

  • 便座との間に段差や隙間ができ、掃除がしにくい
  • ずれることがある
  • 見た目が変わる
  • 温水洗浄便座と併用できないことがある

長く住む家であれば、最終的には便器交換のほうが快適です。

介護保険で便器交換が対象になる条件

ここは正確に理解しておく必要があります。住宅改修の項目としては「洋式便器等への便器の取替え」があります。

ケース対象になるか
和式便器 → 洋式便器対象(本来の趣旨)
便器の位置・向きの変更対象になりうる
洋式 → 洋式(高さを上げるため)理由書での説明が必要。自治体の判断による
老朽化だけを理由とした交換対象外
温水洗浄機能の追加のみ対象外

洋式から洋式への交換は、「なぜその工事が必要なのか」を理由書で説明できるかどうかが分かれ目です。「便座が低くて立ち座りができず、介助が必要になっている」「転倒のリスクがある」といった期待効果をしっかり説明できれば、補助対象工事になります。

判断は自治体によって分かれます。必ず事前に市区町村へ確認してください。そして住宅改修は着工前の申請が必須です。先に工事をすると原則として支給されません。ケアマネジャーに相談 → 見積もり・理由書の準備 → 事前申請 → 承認後に着工、という順序を守ってください。

自治体独自の補助制度も確認を

介護保険とは別枠で、市区町村が独自の住宅改修補助を設けていることがあります。記事で触れた豊田市の制度もその一つです。

  • 介護保険と併用できることがある
  • 対象工事の範囲が介護保険より広いことがある
  • 予算枠があり、年度途中で終了することがある
  • 制度の名称・内容は変わることがある

お住まいの市区町村の窓口で、最新の制度を確認してください。「介護保険の住宅改修と併用できる補助はありますか」と聞けば教えてもらえます。使える制度を知らないまま自費で工事してしまうのは、いちばんもったいないパターンです。

あわせて検討したいこと

  • 手すりの取り付け…立ち上がりの支えに。便器の横に縦手すりが基本
  • 補高便座…工事なしで高さを足す
  • ドアを引き戸に…内開きだと、中で倒れたときに開けられません
  • 床材の変更…滑りにくい床にする(これも住宅改修の対象)
  • 暖房便座・暖房機…冬のヒートショック対策

トイレはまとめて工事したほうが効率的です。手すり・便器・ドア・床を一度に見直せば、20万円の枠内に収まることも多く、工事も1回で済みます。

よくある質問

Q. 便器を替えると水道代は変わりますか?

A. 安くなります。古い便器は1回13リットル前後使いますが、現在の節水型は4〜5リットル程度です。使用回数の多いご家庭ほど差が出ます。

Q. 工期はどれくらいですか?

A. 便器交換だけなら半日程度です。ただし床の張り替えや配管の移設を伴うと1〜2日かかります。その間トイレが使えないので、事前に確認しておいてください。

Q. 排水芯が合わないと言われました

A. 壁から排水管の中心までの距離を排水芯といい、これが合わないと設置できる便器が限られます。古い住宅では対応品が少ないこともありますが、リモデル対応(アジャスター付き)の便器なら解決できることが多いです。

Q. 高くしすぎると足が届かなくなりませんか?

A. なります。足の裏が床につかない高さは危険です。踏ん張れず、排泄そのものもしにくくなります。42cm前後が標準的なのは、多くの方に合う高さだからです。実際に座ってもらって決めてください。

まとめ

  • 古い便器は約38cm、新しい便器は約42cm。この4cmで立ち座りが変わる
  • 工事をしない補高便座(購入10万円枠)で先に試すという順番も有効
  • 洋式→洋式の交換は理由書で期待効果を説明できるかが分かれ目
  • 判断は自治体による。必ず事前確認と着工前申請を
  • 自治体独自の補助が併用できることがある。窓口で確認する
  • トイレは手すり・便器・ドア・床をまとめて見直すと効率的

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トイレは手すり・便器・ドア・床をまとめて見直すほうが、工事も1回で済み費用も抑えられます。どこまでやるかで金額が変わるので、複数社の提案を並べて比べてみてください。
リフォーム一括見積もりサイト【Re:est(リエスト)】

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