家事の手間が減る住まいの工夫6つ|リフォームで後から取り入れられるのはどれ?

家事の負担は、間取りと設備でかなり変わります。「毎日30秒の手間」でも、1年で3時間、10年で30時間になります。

ここでは家事の手間が減る住まいの工夫を6つ挙げます。そして重要なのは、そのうちどれがリフォームで後から取り入れられるかです。新築のときにしか選べないものと、今からでも変えられるものがあります。各項目に、その判断を書き添えました。

家事が楽になる6つの工夫

  ・対面キッチン

家族の顔が見えるので会話もでき、調理中に孤立しません。子どもの様子を見ながら手を動かせるのも利点です。

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・壁付水栓の化粧台
水栓が壁に付いているため、根元に水がたまりません。カウンターの掃除が楽になります。

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・リビング内階段
帰宅した家族と必ず顔を合わせる動線になります。

・ウォークインクローゼット
収納力が高く、ハンガーで掛ければ畳む手間そのものが減ります。

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・食器洗い乾燥機
毎日の洗い物の時間を丸ごと減らせます。

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・カーテンや照明など標準装備
入居時までに取り付けまで済んでいると、引っ越し直後の負担が減ります。

       

リフォームで後から取り入れられるか

上の6つを、今の住まいで実現できるかという観点で並べ直します。

◎ 比較的取り入れやすいもの

  • 食器洗い乾燥機 … キッチンを交換するタイミングなら組み込めます。既存キッチンへの後付けも、据え置き型なら可能です(設置スペースと分岐水栓が必要)。家事時間の削減効果はこの6つでいちばん大きい
  • 壁付水栓の洗面化粧台 … 洗面台の交換で選べます。水栓が壁側に付くので、根元に水がたまらず、掃除の手間が減ります。カウンターの隅の黒ずみに悩んでいる方には効果がはっきり出ます
  • カーテン・照明 … いつでも変えられます。照明は掃除しやすい形を選ぶと、脚立に乗る回数が減ります

△ 条件次第のもの

  • 対面キッチン … 壁付けから対面へ変えるのは、給排水・換気ダクトの移設を伴うため、金額が大きく動きます。とくに排水は勾配が必要なので、移動距離によっては難しいことがあります。まず「今の位置のまま、壁を一部開けて対面風にできないか」を相談してみてください
  • ウォークインクローゼット … 部屋の一部を仕切って作れる場合があります。ただし戸建ては壁に構造上抜けない柱があるため、間取り変更の自由は限られます

× 後からは難しいもの

  • リビング内階段 … 階段の位置を動かすのは構造に関わる大掛かりな工事です。実際にはほぼ新築時の選択になります

家事動線という考え方

設備を1つずつ良くするより、動線をまとめるほうが効くことがあります。

  • 洗う→干す→しまうが近い … 洗面所のそばに室内干しスペースと収納があると、洗濯物を持って家中を歩かずに済みます
  • キッチンから洗面所へ回り込める … 調理の合間に洗濯機を回せます
  • 玄関からキッチンまでが短い … 買い物袋を運ぶ距離が減ります

リフォームでは、ドアを1枚増やすだけで動線が変わることがあります。壁を壊す大工事より、こういう小さな変更のほうが費用対効果が高い場合があります。

10年後・20年後も楽であるために

家事の負担は、年齢とともに違う形で増えます。今のうちに手を打てるのは次のような点です。

  • 手の届く高さに収納を集める … 昇降式の吊戸棚、腰高の収納。踏み台に乗る回数が減ります
  • 浴室・洗面所の床材 … 滑りにくく、掃除しやすいものに
  • 掃除しにくい場所を減らす … 目地の少ない壁パネル、継ぎ目の少ない床材。掃除の頻度そのものを下げられます
  • 洗濯物を持って階段を上らない配置 … これは将来いちばん効きます

介護保険の住宅改修は使えるか

ここまで挙げた設備は、介護保険の住宅改修の対象にはなりません。対象は手すりの取付け/段差の解消/滑りにくい床材への変更/扉の取替え/洋式便器等への取替えの5項目に限られており、設備の更新や間取りの変更は含まれないためです。

ただし、工事のなかに床材の変更・段差の解消・引き戸への変更が含まれるなら、その部分は対象になり得ます。業者には内訳を分けた見積もりを依頼し、着工前にケアマネジャーを通じて市町村へ事前申請してください。工事後の申請は認められません。

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まとめ

  • 後から取り入れやすいのは食洗機・壁付水栓の洗面化粧台・照明
  • 対面キッチンとウォークインクローゼットは条件次第。排水の移設と柱が壁になる
  • リビング内階段は構造に関わるため、実質新築時の選択
  • 設備を替えるより、動線をまとめるほうが効くことがある。ドア1枚で変わる場合も
  • 将来を見るなら、収納の高さ・床材・掃除しにくい場所を減らすこと
  • これらの設備は介護保険の対象外。床材変更・段差解消・扉の部分のみ対象になり得る

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